2013年5月23日木曜日

「ROM焼き」「Root化」「アプリのダウンロード」などにまつわるいくつかの誤解について

中国語の「刷機」という単語は、日本語に直訳すると「ROM焼き」となります。
これについて、いくつがの誤解があるようなので、ここにて説明させて頂きます。

1.「ROM焼き」(「刷機」)=Root化
 これは誤解です。Android界隈で言う所謂「Root化」とは、Linux(すなわちAndroidシステム)における最高権限にあたるRoot権限を取得することを意味します。
 一般的に、中国語でこのことを示すときは、「Root」を直接動詞として使います。
例)你的手机Root过了吗?(あなたの端末はRoot化しましたか?) 
では、ROM焼き(「刷機」)とは何を意味するのでしょうか。
 例えば、端末に今とても流行っている「cyanogenmod」ベースのROMを焼くとします。この行為が「ROM焼き」です。

2.Root化しなければ、検閲されているアプリ(Twitterなど)をダウンロードすることができない。
 これも誤解です。
 そもそも、中国の正規ルートにて販売されているAndroidベースの端末は、政府の要求に従い、全てのGoogleサービスを除去しています。これはRoot化した・していないに関わらず、全てのAndroidベースの端末に共通する事項です。
 すなわち、「ダウンロード出来ない」 原因はそもそも「Google Play」マーケットにアクセスするアプリが端末にプリインストールされておらず、Google Playにアクセスすることが出来ないためなのです。

3.Root化すれば、検閲されているアプリ(Twitterなど)をダウンロードすることができるようになる。
 これまた誤解です。
 前項にて述べたように、「ダウンロード出来ない」 原因はそもそもGoogleサービスが除去されており、それにアクセスすることが出来ないためなのです。このような状態でRoot化し、Root権限を取得したとしても、前述の状態には全く変わりはありません。

4.「ROM焼き」(「刷機」)をすれば、検閲されているアプリ(Twitterなど)をダウンロードすることができるようになる。
 これは正解とも言えれば、誤解とも言えます。なぜなら、ROM焼きの方法によって、この結果が変わるのです。
 例えば、中国にて販売されている「Galaxy S3」に米国版ベースのROMを焼くとします。この場合、米国向けに発売された「Galaxy S3」のROMの中には、Googleサービスパックが含まれているため、ROM焼き後の「Galaxy S3」は、Google Playにアクセスできるようになり、検閲されているアプリ(Twitterなど)をダウンロードすることも出来るようになります。
  しかし、前述の「cyanogenmod」(以下、CMと呼びます)ベースのROMを焼いた場合、Googleのポリシーにより、CMはGoogleサービスパックを含んでいない為、ROM焼き後もGoogle Playにアクセスすることはできません。
 尚、CMのWikiには「Gapps Pack」が用意されております(http://wiki.cyanogenmod.org/w/Gapps)。これを別途インストールすることにより、CMベースのROMもGoogleサービスを使用することができるようになります。
 また、この「Gapps Pack」はCM専用のものではありません。中国版のROMにおいても、これをインストールすれば、同じくGoogleサービスを使用することができるようになります。

5.Twitter・Facebookなどのアプリは、Root化・ROM焼き(「刷機」)をしなければ、ダウンロードすることができない。
 これは誤解です。
 そもそも、Googleサービスが除去されているため、多くの中国のAndroidユーザーはGoogleのPlay Marketを使っておりません。彼らが多く使っているのは、日本語にて「野良マーケット」と呼ばれる、中国の開発者らが独自に開発したマーケットです。
 一例を挙げると、「AppChina」(応用http://www.appchina.com)と呼ばれる、前Google中国の社長・李開復氏が退社後に旗揚げした投資会社が出資しているマーケットアプリ開発会社が提供しているAndroidアプリマーケットがあります。
 このマーケットの中には、Twitter・Facebookなど、中国国内では「アクセス出来ない」サイトの公式アプリも提供されています。
このように、多くの中国のAndroidユーザーは、Google Playを通じることなく、自由にアプリをダウンロードすることが出来るようになっております。更に言うと、多くの中国のAndroidユーザーは、Google Playの存在すら知らないかもしれません。

 以上、「ROM焼き」「Root化」「アプリのダウンロード」などにまつわるいくつかの誤解について説明させて頂きました。

2013年5月8日水曜日

业界报告:收视率的“真话”和“谎话”(一)

译者按:本篇文章为作者2002年所写。目前的情况与现在可能已有不同,故仅供参考。

-----------------------

一 收视率是用钱堆出来的

本来收视率只是一个业界的指标,是很专业性的数据。

但最近这几年,很多杂志和体育报(译者注:相对于大报(如《朝日新闻》等)而言的报纸,一般以体育类消息和娱乐消息为主)都会对它进行介绍,所以现在一般的观众也都对此很感兴趣。

我在某家电视台工作,所以每天都会面对着各种节目的收视率数据。虽然自己也不太清楚到底说到什么程度为好,但考虑到相比20年前来说,这种话题更容易被大家所接受,所以才启动了这一连载。

说到收视率,也有很多种类。
比如大家有谈到“昨天《伊东家的饭桌》(译注:自1997年至2007年在日本电视台(NTV)周二晚7点播出的一档高人气节目)收视率是25.7%”。这是收视率当中的一种,即节目每户平均收视率。一般来说,为众人所知的几乎都是这一数据。

除了每户收视率之外,还有一个数据叫做个人收视率。业界内部除了重视节目平均收视率之外,还有一个节目结束时收视率也会被重点关注。除此之外,还有一种收视率叫做每分钟收视率。另外,在实际应用的过程中,还有很多例如“流入流出”、“到达率和频次”以及“收视分数分布”等分析方法。

既然从事这样的工作,我当然很容易把这些专业数据拿出来,向各位做实例的展示。

但在本连载中,我不会这样做,准确来说,不是“不会”而是“不能”。

原因是这样做违反相关的合同约定。

如之前所述,大家平常也会经常讨论“昨天《伊东家的饭桌》收视率是25.7%”这样的话题。但事实上,我们是不能将这些数字轻易说出口的。

除周六日、以及其他休息日之外,每天上午九点,各电视台的传真机就会启动。
Video Research(下称VR)将把前一天的收视率(周一是上一周的周五~周日的数据)通过传真以及网络传输过来。

之所以他们会传过来,是因为电视台是从VR购买这些数据的。至于这一金额,不能向各位透露。但如前面说的那样,我们都有购买非常多种类的数据,所以基本上是每年都需要数以亿计的金额。

所以,我们这一方面也肯定不会没事闲的把花高价买的数据免费到处散发,而且根据与VR的合同,我们也不能去随意公开这一数据。

那么为什么体育报纸和周刊杂志会刊载关于收视率的报导呢?有以下三种可能性:

1、报社/杂志社也与VR签了合同购买数据
2、得到VR的许可进行使用(公开)
3、询问电视台得知

首先,不太可能是第一种原因。如果是签了合同,那么他们的立场和我们应该是一样的,即不能随意公开这些数据。所以,可能性比较高的是第二种原因。如果只是部分使用的话,可以得到VR的许可,写成报导。

那么,为什么第三种原因不构成违反合同呢?因为合同中有约定电视台“可以为宣传自己而使用数据”。

所以,我也不能在这里通过举出“某节目收视率是多少%”这样的实例来写文章。

说起来,收视率调查本身也是既费时间又费精力的工作。VR之所以能够将这项工作进行下去,也是因为它从日本各地的电视台拿到了相应的报酬吧。

大家可能会很轻松地说“那档节目收视率很高”或者“节目收视率过低被砍掉了”等等。但也请不要忘记,在这背后有很大的金钱在流动。

这些话就到此为止了。下一章开始将正式开始关于收视率本身的话题。

Copyright(c)yama-a Mar.2002